設計者の視点について
1.設計に入る前の視点
- テナントの間口は広いかはどうか?
- 少し離れて見たテナントの見え方はどうか?
- 看板計画等
- フロント(入口ドアやガラスサッシュ等)はそのまま使えそうかまたは新設か?
- 排煙窓は付いているか?
- 建築基準法⁄消防法
- 内部には感知器や誘導灯が付いているかどうか?
- テナントの消防設備はきちっとしているかどうか?
- 内部の状態はどうか?
- スケルトンなのか事務所仕様なのか?
- 設備の状態はどうか?
- 排水の位置、電気分電盤の位置、容量等
- 天井の高さはどうか?梁の高さは?
- エアコンや換気扇はついているか?
2.見積用基本図面作成についての視点
- 別途工事の判別
- 防災設備工事⁄消防署届け出等は別途になる場合が多い
- 予算の配分
- お金をかける部分とかけない部分を分ける
- 家具工事はなるべく最小限にする
- 流し台等の消耗品はなるべく既製品で対応する
- 照明計画はイニシャルコストよりランニングコストを考慮する。ただし、演出部分は予算を取る
- 仕上げ材は標準的なものを選択し色や柄の選択でよりよく見せる
- 便器等の衛生器具はなるべく低価格品を選択し機器よりも空間演出に予算を取る
- 看板はあまり予算のかかkるものは避け、効率良く目立つよう低価格で工夫する
- 既製品で対応できるものは通販など低価格ですむようにする
- エアコン工事は予算が多くかかるところなので、間仕切りなどの高さをおさえるなどして最小限の設備でまかなえるよう工夫する
- 完全個室が多いとエアコンや換気扇などの台数も増えてコストがかかる
3.施行業者にたいしての視点
- 過去の施行事例での技量判断
- 見積内容のチェック
- 一式項目が多くないか?
- 見積り提出者が内容をきちっと把握しているかどうか?
- 別途工事が多くないか?
- 希望予算を考慮して創意工夫がもりこまれているか?
- 施行時の現場監督がしっかり管理してくれるかどうか?
- 値引きの巾は適正かどうか?
4.工事期間中の視点
- 工事契約は完了しているか?
- 契約内の内容と別途工事の内容を確実に(設計者⁄施主)説明されているか。
- 別途工事にたいしての誘導はされているか
- 別途業者との仲介等
- 工程表は事前に提出されているか?
- 保健所検査日との調整は出来ているか?
- 歯科機器メーカーとの事前打ち合わせ及び現場での確認は出来ているか?
- 墨出作業は設計者立会いで行い図面上問題がないかチェックする
- 下地材料やPBの厚みなど見積り通りの施行になっているか?
- 特に床組要注意
- 仕上材料などのサンプルは取り寄せて確認されているか? 施行前に必ず確認!
- 工事最終日程の確認はできているか?
- 役所検査や施主立会い検査等
設計デザイン事務所 BIOS 小堺 雄二